「火焔土器の鶏頭冠をつくる」

2019年3月18日の旧ブログ記事です。
こちらにお引越しかねてリライトして転載いたします。

新潟県立歴史博物館 体験型講座

先日、新潟県立歴史博物館の体験講座「火焔土器の鶏頭冠をつくる」を受講してきました~♪

歴史博物館の研究員の方の指導の下
火焔型土器の上部につく特徴的なあの飾り「鶏頭冠」を紙粘土で作ってみよう!

というものです。

その構造や制作過程は実際に出土した土器をCTスキャンやレントゲン撮影など
いろいろな方法で研究されているそうです。

この日は「現在【こう作ったであろう】手順」を教わり
実際に作ってみるという体験講座です。
(細かい装飾は別。あくまでも構造と手順のみ)

鶏頭冠は縄文の謎

怪獣っぽい鶏頭冠。
裏から見ると確かにニワトリっぽいです。
ちなみに「鶏頭冠」というのはあくまでも現代人が考古学の研究をするうえ便宜上つけた、
この土器の突起の「あだ名、呼び名」です。

「縄文時代の人達はこのように呼んでいません。縄文時代にニワトリはいなかったので!

という説明を聞いて、納得しつつちょっとずっこけてしまいました(笑)

また、「火焔」というのも同じです。
この土器が「燃える炎のよう」と今の私たちはその名称から印象を持つわけですが
果たしてこれを作った人が火焔をイメージして作ったかはわかりません。

うん、謎ですよね。ミステリー♪

さらに言えば縄文人たちは自分たちがその時に
「縄文時代を生きている」という自覚はなかったわけです。
わたしたちは平成から次の元号への時代の境目を生きている! 
なんて大騒ぎしていますけれど…。

懐かしの手触り【紙粘土】


さて、火焔土器についてあれこれ簡単に解説をしてもらったあといよいよ紙粘土の封を切ります。

久しぶりの紙粘土…ちょっと楽しい


ざっくりとした説明と スライド写真を参考に
その通りに手を動かしていくわけですが…

まずは土台とテキトーに粘土紐を10本ほど ここからスタートです。
約10パーツ+最後のギザギザ6-8個をくっつけていきます。

研究員のセンセ―は
「皆さんがイメージするよりも、案外単純で、火焔土器は簡単に作れるんですよ!」
「簡単なんです!」
を連呼しつつ教えてくれます。

(え―――――……そんなに簡単じゃないっす、少なくとも私には……笑)

どんどん進みます。

で、完成。うん、一応言われたとおりに…

えーーー…完成?(汗)

ちなみに、センセ―のお見本がこちら。

がおーーーーー!

………………
うん…、きっと構造と手順はこうなんでしょう。それは間違いなく!!

でもこれ…わたしの知っている(今作っている途中の)鶏頭冠…になるのかな?

ほんとうにこうなる?

これなんですけど…

と、ここでわたくし的にはいろいろ謎を残し講座の一時間半はあっさり終了!!(笑)
(なんだかとんでもなく謎を残したままだ…ヤバイ…www ←心の叫び)

帰宅後復習!!


てなわけであとは、帰宅後…

またにゃにを持って帰ってきたにゃ?

手順を忘れないうちに残った紙粘土をこねこねして もう一度…

ああ、なるほど!

こうなってるわけか!!

そしてもう一度…

そっか、ここが違ってたのか!!

(残り少ない紙粘土なので、どんどん小さくなりました)

なるほど、うん多分こういうことだな!
構造はわかった!!
(うまく作れるかどうかはまた別だけど!!!)

そんなわけでこの日一日で、怪獣っぽい物体が三つもできてしまいました(笑)

いやあ、とっても勉強になりました!
そして楽しい…!!(またしてもこのワードwww)

オブジェ誕生

後日、乾燥させたのち手順がわかりやすいように粘土紐に色をつけてみました。

アクリル絵の具でぬりぬり…


この写真をFBにUPしたら
「アートだ!!」「想像力を掻き立てられます」
と、いろんな反応がありました。
、、、面白いですねえ♬

紙粘土なので色落ちしてしまうので、スプレーニスをシューっとして、仕上げ。
仕事机に飾っていたらなんだか妙に愛着がわいてしまいました。。。
お気に入りのオブジェ、完成です♪

同好会で作りやすい方法として教わっていた鶏頭冠の作り方と今回教わったのは違う手順ですが
どっちもできるようになっておきたいところです…うむ。
土器づくりにさっそく生かしたいと思いますー♡

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